【10月28日 CNS】10月が終わりに近づく中、今年第3四半期の中国ゲーム市場の収益が過去最高を記録したことを受け、2024年に向けて中国のゲーム業界はさらに新たなゲーム版号(中国におけるゲームのライセンスに相当)の発行を迎えた。

 国家新聞出版署の発表によると、10月には113本の国産オンラインゲームと15本の海外製オンラインゲームが版号を取得した。これにより、2024年に発行されたゲーム版号の数は1162本に達し、過去4年間の平均を超え、ゲーム業界に新たな活力をもたらしている。

■単回の審査数が初めて100本を突破

 10月25日、国家新聞出版署が10月の国産オンラインゲームの審査結果を発表し、今回の審査で113本のゲームが認可された。そのうち、モバイルのカジュアル・パズルゲームが50本、クライアントを含むゲームが7本であった。

 特にモバイルカジュアル・パズルゲームが50本と、認可されたゲームの半数を占め、軽量なゲームが市場で人気を集めていることが示されている。さらに、7本のクライアント対応ゲームと、1本の家庭用ゲーム機(Xbox)対応ゲームも版号を取得した。また、113本の認可されたゲームのうち、20本の運営企業は広州市(Guangzhou)や深セン市(Shenzhen)からのものである。

 注目すべきは、2023年末に国家新聞出版署が発表した105本の国産ゲーム版号以来、単回の審査で100本を突破するのは初めてとなることである。2023年には合計で1075本のゲーム版号が発行された。

 今年に入ってから、国産オンラインゲームの版号発行数は安定して増加している。4月と5月を除き、1か月あたりの国産オンラインゲームの版号発行数は常に100本以上を維持している。

 10月時点で、2024年に発行されたゲーム版号の合計は1162本で、そのうち国産オンラインゲーム版号が1072本、輸入ゲームが90本と、過去4年の平均をはるかに超える数となっている。今後の11月と12月を含めれば、2024年のゲーム版号発行数は歴史的な最高記録を更新する見込みである。

■第3四半期のゲーム収益が900億元を超える

 同日、国家新聞出版署は10月の輸入オンラインゲームの審査結果も発表し、合計15本のゲームが認可された。その中には注目を集める『勝利女神:新的希望』や『Supercell(スーパーセル)』などのゲームも含まれている。

『勝利女神:新的希望』は、韓国の有名ゲーム会社Shift Up(シフトアップ)が開発した二次元スタイルのサードパーソンシューティング放置型ゲームで、2022年11月に海外でリリースされると、すぐに日本や韓国などでランキングの1位を獲得し、世界で最も人気のある二次元ゲームの1つとなった。このゲームの中国版は咪咕(Migu)と騰訊(テンセント、Tencent)が共同で運営・配信する予定である。

 中国音像与数字出版協会(中国オーディオビデオとデジタル出版協会)および中国のゲームデータベースGamma Data Corpがまとめた『2024年第3四半期中国ゲーム産業レポート』によると、モバイルゲームの新製品とトップクラスの製品が大幅な成長をもたらし、第3四半期の中国ゲーム市場の収益は917.66億元(約1兆9785億円)で、前期比22.96パーセント、前年同期比8.95パーセント増加した。そのうち、中国のモバイルゲーム市場の実際の売上収益は656.58億元で、前期比20.20パーセント、前年同期比1.21パーセント増加した。さらに、中国が自主開発したゲームの国内市場での実際の売上収益は722.10億元に達し、前期比23.69パーセント、前年同期比0.23パーセント増加した。(c)CNS/JCM/AFPBB News

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