何せ効果はすっごく弱いですし、元のカードがとても古いものなので、「なんでみんな欲しがっているんだろう」と感じる人がいるのも理解できます。

 でも、私を含めた初代『遊戯王』やゲームボーイでとあるソフトを遊んでいたデュエリストには、憧れのカードなんです。

 まずこのカードたちについてですが、どちらも特典として封入されていたもので、最初はパックからは入手できなかったんです。(のちに入手手段は増えますが)

 しかもレアリティはシークレットですっごい光り方をしているともなれば、当時の子どもたちは欲しくなるというもの。

 けど、問題はその入手方法です。このカードたちは、1999年7月8日に発売されたゲームボーイソフト『遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記』に入っていたんです。

 ここで「なら買えば手に入るプロモじゃん」と思った方は若い人です。昔はそんなに甘い仕様じゃなかったんですよ……。

 特典のカードはグレート・モスを含めた全10種。そこからランダムに3枚が封入されていました。しかも、レアリティがシークレットという当時の頂点だったわけです。ですが、そこも含めてマジもんのレアカード、といった印象がありました。

 ちなみにグレート・モスやホーリー・ナイト・ドラゴン以外の収録には、ハーピィの羽根箒や死のデッキ破壊ウイルスもあったので、プレイヤーとしてはこっちを求める人もいました。

 ですが月日が経ち、あの頃に『遊戯王』を愛していたデュエリストたちが大人へとなった今、「欲しい!」となった人たちが買い求め、どんどんコレクションとしての価値が上がっているわけです。

 なので、カードの状態によっては目玉が飛び出る値段となっているのが、“究極完全態・グレート・モス”と“ホーリー・ナイト・ドラゴン”なんです。

 欲しいけど、手がでないなんて人も多いこの2枚のカードが、25周年を祝った特別なレアリティで、過去のゲームと同じく特典になるというのですから、「そりゃ話題になるわな」と。

 現代の最高レア度といっても過言ではないクォーターセンチュリーシークレットレア仕様となった2枚、私も是非とも手に入れたいですね。

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