「少し凶暴でも、誰かを傷つけたりはしないよ」

アトリエの主は色を塗る手を止め、インディゴの書いた脚本を置いた。コーヒーを一口飲むと、カップをバイオレットに渡し、ブルーが描いた絵コンテを確認し始める。その後、グリーンとオレンジが線画と着色を担当して、イエローがスキャンを行う。

「姐御」レッドが慌ててやってきて、「ミステルが原稿の催促をしに来たよ。布団を抱えてアトリエに泊まるって言ってる!」

「焦るなって伝えな」姐御は言う。「もっと乱暴に振舞っても大丈夫だ!もう彼女の敷き布団も用意済みだからね」

可愛い人の子!楽園のタイプライターが、「宙旅・絵星の巻」の専用衣装「極凶画道」のデザインコンセプトについて紹介しているみたいよ。一緒に見てみましょう!

Design 01

この衣装は「セーラー服」をテーマにデザインしており、アニマル柄の刺繍が施されたスタジャンが、若々しい活気と情熱を際立たせています。前髪の赤いメッシュと赤い腕章は、まさに彼女が「ほら、これが私のもう一つの顔だよ!」と声高らかにアピールしているかのように見えます。

Design 02

この衣装は、彼女のエレガントかつ洗練されたオーラを強調しています。黒襟のスーツ姿は自信に満ちていて、能力の高さを想起させます。また、白シャツとウエストのチェーンベルトは、彼女の女性らしさを演出しています。よく漫画を読んでいる方ならおわかりかと思いますが、このような女性キャラは、きっと自分からは矢面に立たず、策略を練って大局を決する軍師的なキャラクターです――漫画家である絵世先生も、そう確信しています。

Design 03

青春真っ只中の少女とも、成熟した女性の雰囲気とも異なるこのデザインの見どころは、あどけなさから成熟への過渡期にある、「溌剌」とした部分です。ふわふわのファーが付いたベースボールシャツに、ダメージデニムを履いた姿は、バイタリティに溢れており、にぎやかな印象を与えてくれます。ロイヤルブルーのバッティンググローブもまた、強者の象徴として、ストリートで伝説になっていそうです。

選んだ理由

では、果たして、グレーシュだったらどんな衣装を選ぶのでしょうか?可愛らしさ、冷静さ、活発さといった要素のうち、デザイナーが出した答えは、タイトなニットで彼女のボディラインを目立たせ、大きく開いた袖とスカートの裾ですらりとしたスタイルをひときわ美しく強調することでした。そして、サイドの遊び心満載な編み込みや、額にかけている明るい色のサングラス、襟にも抜かりなくあしらわれたアネモネが目に入れば、きっと誰もが「みんなのグレーシュはこうでなくちゃ!」と、大きく頷くでしょう。

でも、くれぐれも、原稿を催促しにくる編集者に、この衣装が与える威圧感を見くびってはいけませんよ!

次回予告

可愛い人の子、またお別れの時間ね~。次回、タイプライターは新しいコネクター「セラペウム」のデザインコンセプトを紹介してくれるそうよ。またその時にお会いしましょう!

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